Q:アパートの鉄部の塗装をある大手の業者に依頼しましたが、素人がやったような仕上がりで、がっかりしています。 サビ落しがしてなかったようで、一部はすでにサビが浮いており、表面がしわになっていたり、乾かないうちに二回目を塗ったのかでこぼこになっていたり、ペンキがたれた後が丸わかりなどさんざんです。他に重大な過失があったので、やり直すことになりましたが、すでに塗り終えたものをどのような工事過程でやってもらえばベストなのか、教えてください。
A:もっともありがちな被害ですね。鉄部の塗装で下地処理は大切ですが、同じく厚塗りということも大切です。錆落としといっても完全に落とすのは無理です。浮いた錆や錆が原因で膨れた塗膜は除去しなければなりませんが、それ以外はどうしても多少は残ります。その上に塗料を分厚く塗ることが重要なのです。錆とは、鉄と酸素と外部環境物質の反応で起こりますから、それらから遮断することが最も長持ちさせるポイントです。環境遮断性はおおよそ塗膜の厚さの2乗に比例しますから、2倍の厚さで塗れば単純に4倍の効果があるのです。ですからせっかく塗った箇所を全面除去はせずに、弱い箇所(浮いた錆や塗膜)は除去し、その部分を錆止め補修塗りし、その後全体に錆止めを再度塗り、上塗りを塗る。これが最善でしょう。強気でいってください。塗装はやり方次第で全然効果が変わりますから。
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